宝塚の遺族代理人の川人博の経歴は?電通の過労死事件も担当!

宝塚歌劇団の女性劇団員(25)が2023年9月30日に急死した問題についての会見の様子が話題になっています。
遺族代理人として会見をしたのは、川人博弁護士です。
川人博弁護士は、過労死の番人と呼ばれるほどこれまで数々の過労死の問題に関わってきました。
過去には、2015年末に発生した電通過労死事件も担当したことで有名です。
会見では、川人博弁護士が遺族代理人を務めているというところに、世間から大きな注目が集まっています。
今回の記事では、川人博さんについてまとめています。
ぜひ、最後までご覧ください。
宝塚歌劇団の会見については、こちらの記事で詳しくまとめています。
川人博プロフィール

川人博さんのプロフィールをご紹介します。
・名前:川人 博
・出身地:大阪府泉佐野市
・生年月日:1949年10月7日
・学歴:東京大学経済学部
・職業:弁護士(特に過労死訴訟で著名)
川人博の経歴

川人博さんの経歴は以下の通りです。
・1975年10月:司法試験合格
・1978年3月:司法修習修了
・1978年:東京弁護士会に弁護士登録
・1978年4月:文京総合法律事務所入所
・1978年4月:東京弁護士会に弁護士登録
・1988年〜 過労死110番」の活動に参加し、現在、過労死弁護団全国連絡会議代表幹事
・1992年〜 東大教養学部「法と社会と人権」ゼミ(全学自由ゼミまたは自主ゼミ)を担当
【役職等】(2023年9月現在)
・厚生労働省・過労死等防止対策推進協議会委員
・過労死弁護団全国連絡会議代表幹事
・過労死等防止対策推進全国センター共同代表幹事
・内閣官房拉致問題対策本部 拉致問題に関する有識者との懇談会の有識者委員
・東京弁護士会人権擁護委員会国際人権部会長
川人博さんは、これまで多くの過労死事件に関わっています。
父親は開業医だった
川人博さんの父親は開業医だったそうです。
元々は旧満州にいて、そこで医師免許を取得。
しかし、肺炎を患って真珠湾攻撃の直前くらいに日本に戻ったそうです。
地域の貧しい人たちに対して、「お金はいいから」と診察をしていた様子を見て、自身も
将来は医者になるのだと考えていたのだとか。
ところが、小学3年か4年のころに色覚検査で赤緑色弱と診断されたそうです。
母親からは医者になれないかもと言われたことが今でも耳に残っているようです。
川人博の仕事への向き合い方
川人博さんは、過労死問題で有名な弁護士ですが、「過労死事件は9、残りの1は別の分野でいこう」と心掛けているそうです。
その理由は、ものの見方や考え方が偏らないようにするためだといいます。
弁護士の駆け出しの頃から様々なケースを扱ってきたという川人博さんは、若い弁護士には、「条件が合うのなら、多様な事件をやったほうがいい」と伝えているそうです。
それは、視野を狭めないため。
同じような問題でも、中身は違うし時代の変化にも気づくといいます。
川人博さんは、常に時代の変化を見据えながら弁護士という仕事に向き合っていらっしゃるのですね。
後継者育成にも意欲的
川人博さんは、これまでに積み上げてきたものを後世の人たちが役立てられるようなかたちに整理したいと語っています。
過労死問題で遺族の思いを行政や企業にぶつけて、その姿勢を変えさせていくという活動がメインであったからこそその思いが強いようです。
企業の内部に「長時間労働はいけない」と真剣に考える人を増やしていくことが大切であるという気持ちで、東大教養学部の「法と社会と人権」ゼミを担当しています。
実際にこのゼミからは、様々な分野で活動する卒業生が巣立っているそうです。
第2の川人博さんとなる人たちが、これからも増えていくかもしれませんね。
川人博は電通過労死事件も担当!

川人博さんは、2015年末に電通の新入社員で当時24歳の高橋まつりさんが過労自殺した時にも遺族代理人を務めていました。
この事件は、2015年12月25日に電通の高橋まつりさんが社員寮から飛び降りて自殺したものです。
亡くなった当時は、1か月の時間外労働は約130時間に達し、過労死ラインといわれる80時間を大幅に越えていました。
電通は労使協定で決められた残業時間を越えないように勤務時間を過少申告するよう指示していたとみられていました。
結果的に高橋まつりさんの自殺は、過酷な労働が原因として過労死として認定されました。

川人博さんは、遺族から相談を受けると、証拠や証言をつぶさに集めて過酷な労働実態をあぶり出すそうです。
電通過労死事件でも、証拠や証言を集めて労災認定を勝ち取りました。
川人博に対する世間の声は?

川人博さんに対して、世間からは以下のようなコメントが上がってます。
優秀な弁護士で良かった。犠牲になった責任感強い若き女性の叫び、両親、家族の(うけた理不尽なイジメや扱いから)悲しみを汲み取って勝ち取ってほしい。
引用:YouTubeコメント
川人博弁護士は「電通の高橋まつりさん過労死自死事件」で労災認定を勝ち取った優秀な弁護士ですね。もう、歌劇団はこの人相手では逃げられませんよ。
引用:YouTubeコメント
川人弁護士、頑張って! ご遺族の方、泣き寝入りしないでください。 宝塚にメスを入れて改革する事を望みます!
引用:YouTubeコメント
腕の立つ弁護士ですね。 どんな質問にもそつなく答える。 自◯した方は責任感のある素晴らしい女性です。彼女は戻ってはきませんが、どうか謝罪の言葉を親族の方にして欲しいし、それを公にもして欲しいです。どこにでも有るいじめと人を追い詰める事を何とも思わない人がこの世から少しでも減る事を祈ります。
引用:YouTubeコメント
遺族側の会見を受け、川人博さんに対する世間の信頼は厚く、これまでの実績を評価する声が多数上がっています。
まとめ

今回の記事では、宝塚の遺族代理人の川人博さんについてまとめました。
これまでに多くの過労死事件を担当し、過労死の番人と呼ばれています。
今回の宝塚の飛び降り自殺についても、遺族代理人として会見を行ないました。
今後の動きにも世間からかなり注目が集まっています。
これまでの関連記事を載せておきますので、合わせてご覧ください。