大麻グミの成分HHCHとは?指定薬物になるの?被害状況まとめ

大麻の有害成分と似た成分を含むとみられる「大麻グミ」による健康被害が相次いでいます。
厚生労働省などは2023年11月17日に製造販売会社の関係先の立ち入り検査を実施しました。
今後はグミに含まれる成分を特定した上で、指定薬物として規制する方針を示しています。
今回の記事では問題になっている大麻グミの成分であるHHCHとは何か、指定薬物になるのかについて調査しました。
記事の後半では被害状況などもまとめておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
大麻グミの製造会社については、こちらの記事で詳しくまとめています。
大麻グミの成分HHCHとは?

大麻グミの成分であるHHCHとは、ヘキサヒドロカンナビヘキソールと呼ばれています。
NHK首都圏ナビでは、大麻関連の成分に詳しい昭和大学の佐藤均教授が成分分析を行った様子を報道しています。
分析の結果、このグミには大麻から抽出されるTHC=テトラヒドロカンナビノールという成分と構造の近い成分が含まれていることがわかったそうです。
大麻グミをのホームページ上では、HHCHが1粒あたり30ミリグラム含まれているとされていて、今回の分析結果でも同じような結果だったようです。
佐藤均教授は以下のように注意を呼びかけています。
「HHCHは法律で規制されているTHCよりも人体の受容体に影響を及ぼしやすいため、その分、影響が大きいおそれがある」
「構造が少し違うだけで、摂取した場合の効果についてはより危険なものもあり、安易にそういった商品に触れないことが重要だ」
引用:NHK首都圏ナビ(佐藤均教授)
HHCHは指定薬物になる?
2023年11月20日(月)の毎日新聞では、厚労省は11月22日にも医薬品医療機器法(薬機法)の指定薬物に指定すると報道しています。
早ければ12月2日から所持や使用、流通が禁止されるようです。
厚労省は11月21日に専門家部会を開く予定だそうで、了承が得られればHHCHを指定薬物にするとのこと。
今後、新たな動きがありましたらこちらでお知らせいたします。
【追記】
2023年11月22日に指定薬物に追加されました。
12月2日からは規制対象となります。
大麻グミの被害状況や健康への影響は?

大麻グミを食べて体調不良を訴えた方が相次いで報告されています。
被害状況を詳しくみていきましょう。
大麻グミで問題視されている成分は?
大麻グミの袋には「HHCH」という法律で規制されていない大麻に近い成分の名前が書かれています。
現在は、警視庁などが鑑定を進めているそうです。
大麻グミの被害状況
NHKニュースの報道によると、東京や大阪で今年に入ってからグミを食べた人が病院に搬送されるなど体調不良を訴えるケースが相次いでいて、これまでにあわせて20数人に上っているといいます。
・2023年9月に大阪で20代の男性4人がグミを食べた後、おう吐や体の震えなどの症状を訴えて救急搬送
・2023年10月7日に東京・新橋のレンタルスペースで開かれた男女10人余りが参加していたパーティーで、グミを食べた20代と30代の男性2人が体調不良を訴えて病院に搬送。(一時意識不明になったとのこと)
・2023年11月3日に東京・押上駅で大麻グミを食べた20代の男女4人が病院に搬送
・2023年11月4日に東京・小金井市の公園で行われたイベントで、来場者が配っていた大麻グミを食べて体調不良を訴え病院に搬送
・2023年11月15日に東京・板橋区のマンションで大麻グミを食べた20代の男女2人が病院に搬送
上記のケース以外にも体調不良を訴えるケースが相次いでいます。
健康への影響は?
WWE株式会社が会見を行った内容によると、大麻グミを食べると「リラックス、高揚感、睡眠改善、ストレス改善」の効果があると述べています。
大麻に近い成分は、厚生労働省の許可を得て輸入している業者から仕入れているそうです。
4月に販売開始してからのおよそ7か月間で10件前後、数か月に1~2件の被害が出ているようで、もどしてしまうケースもあるのだとか。
半年前から製造会社の社員も摂取しているそうですが、人体への影響はないとしています。
さらに、「商品化前には耐性のあるスタッフが体感して問題ないとして販売している。何事も摂取のしすぎは人体に影響が出るので、用法容量を守って摂取してほしい。」と呼びかけています。
販売サイトには注意喚起も記載
実際の販売サイトでは、注意項目の中に以下のような記載があります。
(気になる箇所を抜粋しています)
・本製品はレクリエーション要素が強い成分のため、初めは半分~4分の1程度でお試しください
・20歳未満の方は摂取をお控えください
・初めての方や慣れてない方はご遠慮ください
・小児の手の届かないところに置いてください
・体質、体調により稀に合わない場合がありますので、その場合はご使用をお控えください
・通院、あるいは入院中、疾病療養中の方は医師にご相談ください。また妊婦・授乳中のかたは摂取をお控えください
・体に異常がみられた場合は使用を中止し医師にご相談ください
・眠気が起きることがありますので車等の運転前や運転中のご使用は避けてください
よくよく読んでみると、20歳以上と書かれていたり、眠気を引き起こす可能性など危険な様子が伝わってきます。
販売サイトでは完売状態でした。
現在、警視庁が鑑定を進めているようですので、配られていたりしても口にしないようにしましょう。
まとめ

今回の記事では問題になっている大麻グミの成分であるHHCHとは何か、指定薬物になるのかについて調査しました。
この記事でご紹介したように、大麻グミを口にした方から体調不良を訴える被害が相次いでいます。
興味本位で口にしたり、配られているものを口にすることは控えましょう。
指定薬物になるのかについては、今後新たな発表がされ次第こちらでお知らせいたします。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
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